佐世保・佐々地区の皆さんが久留米市田主丸で、災害ボランティア活動を行いました
佐世保・佐々地区の21名の有志の皆さんが、久留米市での災害ボランティア活動に参加されました。渋谷香奈世話人から活動についての報告を寄せていただきましたので、新着情報としてご紹介します。
以下、渋谷世話人からの報告です。
6月29日からの大雨による被害は、北部九州の各地で大きな爪痕を残しています。降り続く雨により、床下・床上浸水や土砂崩れや土石流などの被害が発生しています。
災害発生の数日後より、災害ボランティアセンターが各地で立ち上がり、ボランティアの受け入れも始まりました。
熱中症アラートが出るほどの気温上昇や受け入れボランティアの条件などもあり、慢性的な災害ボランティア不足が課題となっていたことから、佐世保・佐々地区の有志メンバーにより、(公財)県民ボランティア振興基金の助成金を活用し、『災害ボランティアバス』(西肥バスから借り上げ)を、ボランティア不足が深刻な平日、8月29日(火)に実施しました。
活動場所は、7月10日に土石流で被災した、久留米市田主丸地区。大きな被害のない幹線道路から見える山の斜面には、茶色く土砂崩れを起こした山肌がバスの車窓からも目視確認ができました。
災害ボランティアの活動拠点・サテライト会場からは、移動用のマイクロバスと作業道具などを積んだトラック2台に分かれ、活動現場へ向かいました。
住宅地を過ぎ、ぶどうや柿などの果樹園を通り、到着した活動現場は積まれたばかりの土のうや山積みにされた泥まみれのコンテナ、室内には何もないビニールハウス・・・。現実と1か月前の土砂災害が混じりあっている、これまで見たことがない景色でした。
1日も早くこの果樹園でフルーツを作ることができるようにと、21名が3つの作業に分かれて活動しました。
熱中症対策のため、30分ごとに休憩を取り、活動が思い通りになかなか進まない中で、豪雨災害の復興には多くのボランティアの手が長期に渡って必要なことがよく理解できました。
自然災害の恐ろしさ、水害による被害のダメージの一片を垣間見たとき、防災・減災の取り組みの重要性を再認識するとともに、ボランティア活動の裾野をもっと広げていくことの意義を感じた活動となりました。